「企業と友達になる」という気持ち悪さについて

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「〇〇さんが○○公式アカウントと友だちになりました」

この通知がLINEのタイムラインに流れてきたとき、あなたはどう思うだろうか。そこに「企業の名前」と「友だちになった」というフレーズが並ぶことに、まったく違和感を覚えないだろうかしら

あたしは、正直に言って強烈な気持ち悪さを感じる。いや、正確に言えば「ぞわぞわする嫌悪感」とでもいうべきかなのかしら

SNS時代におけるともだち

SNS時代における「友だち」という言葉は、もはや実際の人間関係の枠を飛び越えてしまったの

フォロー、フレンドリクエスト、いいね、DM、既読と未読……あらゆるアクションが関係性を操作し、企業はそこにすべり込んできた。まるで私たちが友人に対して自然に示す関心や信頼と同じように、企業アカウントにも同じ「愛嬌」や「好意」を向けろと言わんばかりの勢いなのね

LINEの公式アカウントは、その象徴とも言える存在だ。ある日、友達からLINEが来たと思ったら、「【お知らせ】今週末はポイント3倍セール!」などと企業からの一方的な通知が届いているの

そこには「友だち」らしき関係性など一切ないの

あるのは、ただのマーケティングと通知

まるで、営業電話をかけてきた相手に「友だちです」と言われるような、ぞわっとする不快感がある。

そもそも、企業は人格を持たない

「友だち」とは何だろうかかしら?

人間同士が互いに理解し合い、共に過ごし、助け合い、時には衝突もしながらも関係を築いていく存在だなのね

それは一方通行ではなく、双方向的なものだ。言葉を交わし、時間を共有し、感情のやり取りをする。それが「友だち」という存在の本質だと思うの

だが、企業はどうか?企業には感情がないし、人格がないの

謝罪文を出すことはあるかもしれないが、それは社内の誰かが決めたテンプレートであって、魂のこもった「ごめんね」ではないの

キャンペーンで「〇〇ちゃんがんばって!応援してるよ!」などとメッセージが来ることがあるが、それはAIかバイトか、あるいはプログラムが送ってきた文字列に過ぎないの

そこに「個人」は存在しないの

それにも関わらず、「友だち」という言葉を使ってくるのは、まるで感情を持たないロボットが「私はあなたの親友です」と言い出すようなもので、気味が悪いの

しかもそれを、何の疑問も抱かずに受け入れてしまっている社会の雰囲気もまた、不気味でならないのね

「友だち」になることのハードルを下げられている

かつて「友だちになる」ことにはある種の覚悟が必要だったの

プライベートな番号を教える、住所を知らせる、誕生日に手紙を送る。そういったことが積み重なって「信頼関係」が生まれていたの

しかし現代では、ワンクリックで誰とでも「友だち」になれるの、、、てか、LINEではむしろ「公式アカウントに友だち追加しないとクーポンがもらえない」とまで言われるの

つまり、金銭的なインセンティブで「友だち関係」を売買しているのね

この「友だち追加で○○円引き!」という仕組みは、まるで「お金を払えば友だちになってあげるよ」と言われているようで、冷笑的な関係にすら思えるの

そんな歪んだ「友情」を企業が平気で売り出してくることにも、社会全体がそれに疑問を持たないことにも、恐ろしさを感じるの

企業にとって「友だち」は顧客データ

企業があなたと「友だち」になりたがる理由は、ただひとつ

あなたの情報が欲しいからなのね

年齢層、性別、位置情報、購入履歴、クリック履歴……それらのデータは、マーケティングにとって金の鉱脈であるの

だからこそ、企業は「友だちになってね♡」と甘い言葉で誘ってくるの

そして、あなたが「友だち追加」をした瞬間、企業はあなたの情報を手に入れるの

あなたが何に興味を持ち、どのタイミングで何を買い、どんな広告に反応するのか、あなたのすべてが「分析可能なデータ」として企業の手中に収まるの

そんな関係のどこが「友だち」なのだろうかかしら?

それは「監視者」と「被監視者」、「搾取する者」と「される者」の関係に近いの

だが企業はあくまで「友だち」という言葉を使い続けるの

なぜなら、そのほうがあなたの警戒心を緩めるからなのね

だからこそ私は、その言葉選びに強烈な不快感を覚えるの

言葉の価値が壊れていく

「友だち」という言葉の安売りが進んでいる

人間同士の深い信頼関係を意味していたはずのこの言葉が、今や企業のマーケティングツールとして消費されているの

言葉には力がある、言葉には重みがあるが、だが、その言葉を軽々しく使えば使うほど、やがて意味がすり減っていくの

「友だちになってください!」という言葉に、もはや純粋な願いは見えない

「友だちになれば100円引き」「友だちになると限定スタンプがもらえる」――そういう広告を見るたびに、私は「友だち」という言葉が泥水で薄められていくような感覚に襲われるの

大事なものが、汚されていくような感覚だなのね

さいごに

私は企業を嫌っているわけではないの

良い製品を作る企業、誠実なサービスを提供する企業には敬意を持っているし、必要に応じてその商品を購入もするの

でも、それと「友だちになる」ことは全く別の話なのね

感情も人格も持たない存在と、擬似的に感情を交わすようなふりをして「友だち」と呼び合うこと、それはあたしにとっては、自己の人間性が否定されるような、強い不快感を伴う行為であるのね

「友だち」という言葉は、もっと大切に扱いたいの

相手が人間であろうと、AIであろうと、企業であろうと、そこに本当の「関係性」がないのなら、それは「友だち」ではないの

LINEの公式アカウントと「友だちになる」ことが日常になってしまった今こそ、私たちはその言葉の意味を、もう一度問い直すべきではないかしら?

nano
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なのなの
元取締役、元音楽家、元SE、元レトルトカレー評論家、元ゲーム音楽家(SM調教師瞳シリーズなど)
現在は日本の鉄道事故専任ライターをしているなの

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