日本では、長年にわたって与党として政権を維持し続けてきた自由民主党(以下、自民党)。その強さの背景には、「組織票」の存在があります。特定の業界団体や宗教団体、地方自治体関係者、農協、建設業界などが構成員や関係者に対し、半ば義務のように「自民党に投票せよ」と指示する。実際には強制ではないものの、逆らえば人間関係がこじれる、仕事に支障が出る、評価が下がる……そんな“空気の圧力”によって、多くの有権者がしぶしぶ自民党に票を入れてきました。
しかし、そんな「組織票」をこれからも続ける意味があるのでしょうか? 本記事では、自民党の組織票がもたらす問題点と、それをやめるために必要な心構えについて掘り下げていきます。
組織票は「ばれない」――それでも日本人は嘘がつけない
まず最初に確認しておきたいのは、選挙において「誰に投票したか」は、絶対に第三者にばれません。投票は秘密であり、投票用紙に名前を書くわけでも、誰かに報告する義務もありません。よって、組織から「○○候補に投票しろ」と言われたとしても、実際にそうしたかどうかは本人しかわからないのです。
それにもかかわらず、日本ではこの仕組みをうまく活用できない人が多い。その理由の一つが、日本人特有の「嘘をつくことへの心理的抵抗感」です。
子供のころから「正直が美徳」「嘘をついてはいけません」と教えられ、社会生活においても和を乱さないことが重視される日本文化では、「指示された通りに動く」ことが正解とされがちです。たとえそれが自分の意志に反していても、またその指示に正当性がなかったとしても、黙って従う方が“賢い生き方”とされてきた背景があります。
しかし、選挙は個人の自由意志で行われるものであり、「自分の考えで一票を投じる」という行為そのものが民主主義の根幹です。「嘘をつくのが嫌だから、自民党に投票した」では、本末転倒です。勇気を持って、“うまく嘘をつく”努力をしてみませんか?
「言われたから投票しました」と口では言いつつ、実際は別の候補者に票を入れる。それだけのことです。人間関係を壊すことなく、自分の意思を表現する方法なのです。
自民党がやってきたことを振り返る――「国民のため」だったか?
ここで一つ立ち止まって考えてみてください。あなたが組織票として投じてきたその自民党、本当に国民のための政治をしてきたでしょうか?
消費税について考えるとき、石破茂氏がかつて「トランプ政権の関税政策による景気後退に備えて、消費税減税も一つの選択肢だ」と発言したことがあります。しかしその後、彼はその考えを撤回し、最終的には「社会保障の財源として消費税は減税できない」との立場に転じました。
実際には「社会保障のため」と言われ続けてきた消費税ですが、その使途には疑問も残ります。財務省の統計などを見る限り、消費税導入以降も社会保障の質や範囲が劇的に向上したとは言い難く、むしろ大企業の法人税減税や一部の利権団体への予算配分に使われてきたとの指摘もあります。これでは国民が納得できる説明とは言えないのではないでしょうか。
また、細かい話ではありますが、かつて喫煙者にとっては当たり前だった「無料ライターの配布」も禁止されました。これはタバコメーカーにとってはプロモーションの機会を奪うものであり、喫煙者にとっても「また規制か」とうんざりする一例でした。もちろん健康増進という側面はありますが、それならばタバコ税をもっと明確に福祉目的で使うなどの方針もとれるはずです。
要するに、自民党は一見すると国民のための政治をしているようで、実際は一部の既得権益者や財界の顔色を伺って動く政治を行ってきたのです。
国民民主党や野党も票を得ている――“空気”を変える兆し
ここ数年、組織票が支配する中でも、少しずつ風向きが変わってきています。たとえば国民民主党。かつては小さな野党の一つと見なされていましたが、地方選挙などでは徐々に票を伸ばしてきています。彼らの政策には現実的な視点があり、「野党の中でもまとも」という声も増えています。
また、他の野党(立憲民主党や共産党など)も、支持母体や思想に賛否はあるものの、確実に自民党への「代替選択肢」として一定数の票を得ています。つまり、もう「自民党しかない」時代ではないのです。
これらの変化は、ほんの少しずつですが「組織票の空気」が緩み始めている兆しとも言えます。誰かが最初に勇気を持って別の選択をしたからこそ、続く人が生まれ、やがて空気が変わるのです。
「嘘をついて投票する」ことが、未来を変える第一歩
結局のところ、組織票が成立するのは「みんなが従っている」と思っているからです。しかし、その“みんな”も実は内心では嫌がっていて、言われたから仕方なく投票しているにすぎません。誰か一人が抜けたからといって、罰則もペナルティもない。それなのに続けてしまうのは、「空気を読んでしまう日本人」の悲しき性質にほかなりません。
ですが、その空気を壊さなくても、選挙で意思を示す方法はあります。表向きは従っているふりをしながら、実際の投票行動は自分の信念に従う。たったそれだけのことで、政治を変える第一歩になります。
おわりに:民主主義は「黙って従うこと」ではなく「自分で考えること」
組織票の本質は、「考えることをやめさせる圧力」にあります。投票は誰にでも平等に与えられた権利であり、それを「他人の指示で投じる」ことは、その権利を放棄することと同義です。
「自民党に入れておけ」と言われても、「はいはい」とうまくあしらい、投票所では自分の意志で候補者を選ぶ。何も難しいことではありません。大切なのは、「自分の一票には意味がある」と信じることです。
今、自民党が続けている政治が、自分たちの生活をよくしてくれるものなのか。組織票という“惰性”で生きるのではなく、目を覚まして、自分の人生と国の未来に責任を持つ――その覚悟を持つだけで、あなたは“空気に流される側”から“社会を変える一人”になれるのです。
なのなの
元取締役、元音楽家、元SE、元レトルトカレー評論家、元ゲーム音楽家(SM調教師瞳シリーズなど)
現在は日本の鉄道事故専任ライターをしているなの
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