現在の日本の政治を語るうえで、自民党の存在を無視することはできない。だが、その自民党にはびこる「無能の連鎖」こそが、日本を停滞させている最大の原因ではないかと考えざるを得ない。本稿では、なぜ自民党には有能な人物が少なく、むしろ無能としか思えない人間ばかりが表に出てくるのか、その構造的な問題を掘り下げていく。
物価高騰対策がまったくできない無能さ
まず第一に挙げたいのが、物価高騰に対する自民党の対応の鈍さだ。近年、世界的なインフレや円安の影響により、食品やエネルギー、日用品に至るまであらゆるものの価格が上昇している。おまけにお米の価格もかなり上昇しているのだが、自民党政権はこの危機に対してほとんど無策と言っていい対応しかしていない。
例えば「補助金」や「給付金」といった一時しのぎの政策ばかりが乱発され、根本的な対策——たとえば構造的な賃金引き上げ政策や、中小企業への支援強化、流通コスト削減の仕組みづくりといった政策にはまったく踏み込まない。その場しのぎの人気取りばかりに終始し、結果として庶民の生活は苦しくなる一方だ。
そもそも、物価上昇が起きた場合の基本的な経済政策すら理解していないのではないかと思えるような発言を繰り返す議員も少なくない。インフレを抑えるための金利政策や為替介入との整合性を考えず、感情的に「値上げはけしからん」と叫ぶだけ。これで有能と呼べるわけがない。
組織票に守られて努力を怠る構造
自民党議員の多くは、組織票によって当選を支えられている。直近の選挙においては少しばかり国民民主が優勢になったものの、農協、建設業界、医師会、地方の有力団体など、強固な支持基盤を持つ候補者は、有権者個人の評価や民意を気にする必要がほとんどない。
このような構造では、議員は本来の使命である「国民全体のための政治」をおろそかにし、「票をくれる団体」だけのための政策に終始してしまう。努力して成果を出す必要もない。選挙になれば地元の後援会と団体が動いてくれる。こうして、自分の能力を磨こうとせず、現状に安住する“無能な政治家”が再生産されていく。
この“組織票依存構造”こそが、日本の政治の劣化を招いている元凶のひとつである。政治家が国民全体の利益よりも、特定の業界の利益を優先してしまえば、当然ながら政策もゆがむ。そしてそこに競争も緊張感もない以上、優秀な人材が育つ土壌は生まれない。
自民党を支える「空気を読む文化」
日本社会全体に根強く存在する「空気を読む文化」が、自民党内部にも強く浸透している。自由な議論よりも、上司や年長者に忖度し、空気を壊さずに場を収めることが評価される。こうした文化の中で、「自分の意見をはっきり言う人間」や「異論を唱える人間」は排除されやすくなる。
その結果、問題意識を持っていたとしても声を上げられず、内向きで保守的な組織ができあがる。そしてそうした環境では、やる気と能力のある若手は潰され、波風立てずに空気に従う無能な人間ばかりが生き残る。
政治というのは、本来は問題解決のための知恵と行動が問われる世界のはずだ。しかし、今の自民党にはその知恵を活かす余地がない。むしろ、知恵を使わずに「穏便に済ませる」ことこそが最優先とされる。
派閥政治が無能を量産する構造
自民党を語る上で避けて通れないのが「派閥政治」である。かつては岸田派、麻生派、安倍派など、複数の派閥が党内で激しい権力闘争を繰り広げてきたが、現在ではその影響力もやや縮小傾向にあるとはいえ、依然として人事や政策に影を落としている。
問題は、能力や実績よりも「派閥の力学」が優先されてしまう構造が、いまだに根強く残っている点だ。派閥に忠誠を誓い、上司の意向に逆らわない“イエスマン”が出世しやすい仕組みが続いており、その結果として、有能な人材が冷遇され、組織全体の質が低下していくという逆転現象が生じている。
派閥政治は、政党内に「見えない上下関係」を固定化させ、自由な議論や革新的なアイデアの芽を摘んでしまう。最終的には「忖度」と「事なかれ主義」だけが残り、政治の停滞を招く。このような土壌の中で、果たして本当に“有能な政治”が実現できるのだろうか?
結論:「無能な人しかいない」のではなく、「無能しか残れない構造」
ここまで見てきたように、自民党にはびこる無能さは、偶然や一部の例外ではなく、構造的な問題によって引き起こされている。「無能な人しかいない」というよりも、「有能な人が排除され、無能しか残れない仕組み」ができあがってしまっているのだ。
物価高への無策、組織票に守られて努力を怠る体質、空気を読むことばかりが評価される文化、そして派閥による人事のゆがみ。これらすべてが有機的につながり、結果として「国民のための政治」ではなく「政治家のための政治」が続いている。
そしてそのツケを払わされるのは、いつも一般国民である。我々が本当に必要としているのは、有能で、誠実で、国民の生活を第一に考える政治家だ。しかし、今の自民党の構造では、そのような人物は決して報われない。
この構造を変えない限り、日本の未来は暗いままだ。
なのなの
元取締役、元音楽家、元SE、元レトルトカレー評論家、元ゲーム音楽家(SM調教師瞳シリーズなど)
現在は日本の鉄道事故専任ライターをしているなの
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